◆ 門前払い

今日は休み。
なので、ちび学校へ放り出して再び寝る。

プラゴミ出す日なんやけどさ…。
洗濯しないとな…掃除もしね～とな…。

とか考えながら、寝る。（ぉぃ

昼前に、起きて飯を食ってると？

　ちび、お帰り

短縮授業やからな、も～帰って来るのか…。

いきいき行ってもえぇんやけどさ。
夕方に迎えに行くのが、地味にめんどうやしな。

そんな訳で帰って来たらしい、ちび。
玄関の外でえれぇ～にぎやかな声がする。

　おかし～ぢゃ～ね～か？

ちび一人でも何やらぶつくさ言いながら帰って来るけどさ。
今日はそれ以上ににぎやかやぞ？

　ダレかと一緒か？

とか思いながら、玄関へ行った。

わしが玄関に行ったのと同時に、玄関が開いて？
見るとちびと他３名のお友達。

お友達連れて来なすったか。
しかも隣のクラスの友達かよ。

　…普通は同じクラスの子なんぢゃね～の？

と脳内ツッコミ一人でしつつ、勝手に上がって遊ぼうとするちび共。

が、そのまえにっ！

ちび共、全員制服＆ランドセル姿。
ってことは…てめぇら家に帰らずここに来たな？

　『あぁ～遊びに来るのは構わんねんけどな？　お母さんに言うて来たか？』
　『うん、言うたぁ～♪』　←明らかに嘘
　『一回家に帰って、お母さんにちゃんとここに来るって言うてきたか？』
　『………』
　『遊びに来るのはえぇけどな？　お母さんにここに行くって言うて来んなあかんで？』

とわしが言うと？

　『…帰る…』

と一人の子が帰り出した。
のと同時に、さっき嘘ついた子も、

　『待ってぇ～やっ！』

と他の子達と一緒に帰ってった。

家にて。

　『さゆさ～、お友達連れて来たらあかんの違うけどな？　ちゃんと一回お家に帰ってからにし～や？』
　『うん』
　『学校の帰りに来るって言うたらな？　一回お家帰ってお母さんに言うてからおいでって言うんやで？』
　『判った～』
　『お家の場所が判らんのなら、後でここまで迎えに来るって約束して来たらええからな？』
　『はい～』
　『ぢゃないとさ？　まだ帰って来んって他のお母さん心配するんやで？』
　『ごめんね～』

今回、ちびは悪くはないが…。
連れて来たのも同罪ってことで、ちょっくら説教。

した後。

　結果的に門前払いしたよ～な形になったけど…大丈夫か？

とか思い出す。

来るなとは言ってない。
が、この年の子供だ。
家で親に、

　『さゆちゃんち行ったら帰れって言われた～』

とゆ～前後の事情を無視した、重要な部分が欠落した報告をする可能性が大アリ…。

しかも、今時の親は、

　『うちの子が遊びに行ったのに？　門前払い？　なんて親やっ！　さゆちゃんと遊んだらあきませんっ！』

とかゆ～方向にもなりかねん。

わしからしたら、うちの子も他所の子も一緒。
ドコも親は心配するもんなんで…と思って帰らせたけどさ。
ど～ゆ～思考回路してるのか判らんが、こんな方向へ解釈する親も居るって事実は否めない。

　とりあえず、担任に電話だ…

しょ～がねぇ、学校へ電話する。

担任の先生を呼んでもらい、お話。

　『すんません、学校の帰りにお友達を連れて帰りまして…』

と事情を説明し、

　『結果的に門前払いみたいな形になったんですが…』

と結果を説明し、

　『どこの親御さんも同じだとは思うのですが、たまに違う回路をお持ちの親御さんも居られるので…』

とも言い訳する。

　『家に一旦入れてからでは遅い気がしたので…うちから各自家に電話させても良かったのですが…それは寄り道を黙認してるよ～なので…』

とも付け加える。

　『そ～ですか…おっしゃる通り、そ～言った親御さんも少数ながら居られますので…』

先生も認めたか。

　『もう一度各クラスの先生と、保護者の方へ連絡するよう伝えます』

で、終わった。

で、ついでに、

　『あのぅ～今朝私の机の上に、パンツ置いてたんですが…』

と、先生。
玉手箱から出てきたパンツのことだな。

昨日学校へ迎えに行った時に、教頭先生に渡したんだがな。

　『いや…４月にお借りしたパンツを直ぐに持たせたのですが…何故か始業式前のお道具箱チェックで出てきまして…』
　『そ～でしたか』
　『すんません、保健室へ持ってくか先生に渡すように言って、持たせた日に渡したか確認したら渡したと言ってたので放置してたんですが…』
　『もしかしたらもらったものの保健室へ持って行くように言ったかも知れません…それで持って行けなかったんですかね…』
　『どっちにしても今頃出てきてびっくりしまして…とりあえずお返ししないと…で、昨日職員室にお届けしました』
　『そうでしたか、わざわざお手数おかけしました』
　『いえいえ、こちらこそ何ヶ月も申し訳ございませんでした』

これでようやく、パンツの件は終了。
ついでに疑問に思う宿題も聞いてみる。

　『で…宿題は…回収しないのですか？』
　『回収しましたけど…』
　『うちの持って帰ってますが…聞くといらないって言われたとか…』
　『えぇっ！　一応回収して、後ろに飾ってますが…』
　『そ～なんですか、せっかく作ったのに回収しないなら…と家で言ってまして…』
　『とんでもないです、回収してますので持たせてください』

ってことで、

　宿題、回収してましたっ！

詳しく聞くとだ。
全員に出てる宿題は全員から回収した。
が、工作とか個々で違う物はそれぞれが各自で先生に渡してたらしい。
うちのちびも持って行かせたのに、ちびが渡さなかったのか？
その各自渡しに来てねってことを聞いてなかったのか、言ってなかったのか？

真相は判らんが、とりあえず宿題は回収するそ～です。

　『…ロールケーキ持ってけ』
　『…はい』
　『ドリルもやで』
　『…はい』
　『っちゅ～か、先生回収するって言うてましたけど？』
　『だって先生に言うたらいらんって言うたもん』

さて、どっちが本当なのか…。
ちびか？　先生か？

とりあえず、ちびの話だけ聞いてるとあかんってことは判った。
パンツにしろ、宿題にしろ…な…。

これから連絡帳を活用しまくりで…。
先生と話しる機会を持とうと思います。

　…ってゆ～か、これはこれでめんどくせ～っ！

とか思うのは、ナイショ。